動物たちが繰り広げるミュージカルコメディ『SING/シング』は大ヒットのまま幕を下ろしました。
今作はその続編にあたります。
さらなる高みを目指し、成長していくキャラクターたち。
この映画は、夢を持って挑み続けている人には是非見て欲しい映画です。
夢が決まっていない人も、なにかヒントを得られるはずですよ。

前作から5年の歳月を経て、
スクリーンに帰ってきたSING。
さらにパワーアップした、
キャスト陣のパフォーマンスにも注目です!


作品情報
製作フタッフ
監督:ガース・ジェニングス
脚本:ガース・ジェニングス
公開:2021年(日本公開:2022年)
キャスト
バスター・ムーン:マシュー・マコノヒー/吹替:内村光良
ミス・クローリー:ガース・ジェニングス/吹替:田中真弓
ロジータ:リース・ウィザースプーン/吹替:坂本真綾
グンター:ニック・クロール/吹替:斎藤司(トレンディエンジェル)
アッシュ:スカーレット・ヨハンソン/吹替:長澤まさみ
ジョニー:タロン・エガートン/吹替:大橋卓弥
ミーナ:トリー・ケリー/吹替:MISIA
ポーシャ:ホールジー/吹替:アイナ・ジ・エンド(BiSH)
ジミー・クリスタル:ボビー・カナヴェイル/吹替:大塚明夫
クレイ・キャロウェイ:ボノ(U2)/吹替:稲葉浩司
あらすじ
不死鳥のごとく復活を遂げたニュー・ムーン劇場は、連日満員御礼。
ただ、支配人であるバスター・ムーンの野心はそこで留まりませんでした。
とある日の観客に、ショービズ界の重鎮ジミー・クリスタルのスカウトマンを発見するや否や声をかけます。
ジミーに繋げてもらうように頼みますが、彼女はただ一言「力不足」と。
それでもバスターは諦められず、メンバーを集め、エンターテイメントの聖地であるレッドショア・シティに向かいました。
レッドショアには、ジミー・クリスタルが経営するクリスタル社が街の中心部にそびえています。
ここで名を上げることができれば、成功を約束されたようなもの。
一向は、警備をかい潜りながら、なんとかジミー・クリスタルと面会を果たしました。
ところが彼は厳格で、バスターたちは一蹴されかけましたが、15年前に姿を消したロックスターのクレイ・キャロウェイと知り合いであり、バスター主催のショーに出るという話をすると大喜び。
知り合いというのはもちろん嘘。さあ、バスターの腕の見せどころです・・・。
見どころ/感想
動物版LA「レッドショア」で葛藤するメンバー
レッドショア・シティは人間で言うところのロサンゼルス(LA)のような街です。
ロサンゼルスといえば、ミュージカル映画ラ・ラ・ランド(2016年)の舞台にもなりましたが、世界のトレンドが動くエンターテイメントの中心地と言っても過言ではありません。
それゆえ、夢追い人が集まってきます。
夢を掴む者もいれば、現実に直面し、夢を手放す者もいる。
ロサンゼルスが舞台となれば、しばしばそういったシビアな様子が、描かれているのも事実です。
さて、そんなエンターテイメントの中心地にバスターたちは飛び込むわけですが、町の小さな劇場からやってきた彼らは、煌びやかな街や動物たちにてんてこまい。
それらに圧倒され、苦汁をなめることになるのです。
苦悩の中でそれぞれの活路を見出す姿に感動
ムーン劇場のメンバーたちは、新天地に来たことで苦悩を味わいます。
例えば、ショーの主人公にロジータが抜擢されたものの、ジミーの娘であるポーシャにその役を奪われ、彼女は失意。
ジョニーはダンスの練習に励みますが、講師にパワハラを受けて思うように練習できない様子。
一度は成功した者たちが再び地に堕ちる様は見ていて心が痛いですが、彼らは活路を見出し、みるみるうちに成長していくのです。
人においても、成功している人は多くの苦悩を経験していると言います。
例えば、Apple(アップル)を創業したスティーブ・ジョブズは、こだわりが強いあまり、開発担当者たちへの風当たりが強かったそうです。
心を病む者まで出てきてしまったため、ジョブズは自らの会社を追放されてしまいました。
ただ、彼は人に理解されなくともこだわりを貫きたかったのだそう。
会社を立ち上げ、独自にパソコンの開発を続けていると、業績が落ちていたアップルは彼の作ったパソコンを買い取ったのです。
こうして、ジョブズは再びアップルに戻ると、iPhoneやiMac、iPadといった大ヒット商品を生み出していきました。
「失敗は成功のもと」と言いますが、人は失敗や苦悩を恐れているのも事実です。
それらを乗り越え、挑み続けた者だけが成功を掴めるのだと、バスターたちを見て改めて考えさせらるのではないでしょうか。



ジョブズの話が気になった方は、
彼のドキュメンタリー映画をチェックしてみてくださいね!
B’zボーカリスト稲葉浩司さんの圧巻のパフォーマンス
本作の重要な役であるクレイには、なんとB’zのボーカリスト稲葉浩司さんが抜擢されました。
このことが公表されると、すぐさまツイッターのトレンド入りに。
なんでも、このオファーを引き受けたのは、クレイの「落ちぶれたロックスター」というシチュエーションに感じるものがあったからなのだそう。
なるほど、長きに渡り音楽シーンを走り続けてきた彼だからこその着眼点です。
また、劇中で披露される『YOUR SONG SAVED MY LIFE』は、稲葉さんの憧れであるU2のボノが作曲・歌唱したとあり、同じ役を担えたのは光栄だと語られています。
さて、そんな稲葉さんは声優初挑戦とのこと。
彼の演技は想像つかない方も多いかもしれませんが、そこは日本のロックスター。
作中に溶け込んでいるように思いました。 なんといっても良い声ですね!
劇場で聴ける彼の歌声はまた、特別なものとして観客の胸に刻まれたことでしょう。



感動の中に多くの学びがある映画です。
要所ごとにコミカルなシーンがあり、
良いエッセンスとなっているのも魅力の一つです♪
まとめ
パワーアップして劇場に帰ってきたSING(シング)は、バスターや仲間たちの群像劇。
その笑って泣ける物語から、私たちは夢を追うことに関する大切なことを学べるのかもしれません。
夢を追い続けている人はもちろん、夢が中々見つからないという方にも是非おすすめしたい映画です。
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