ディストピアにして新世界!『JUNK HEAD』あらすじ・見どころ・感想

ディストピアの中にどこか愛おしさを感じるストップモーションアニメ『JUNK HEAD』
監督自らがたった一人で制作を始め、7年の歳月をかけて世に放たれたSF映画です。

これまでの常識を逸脱したような世界観に、あなたもきっと心を奪われることでしょう。

 

【公式】映画『JUNK HEAD』予告編/3月26日(金)公開
なかむら

新しい世界観が好きな方には特におすすめだよ〜

先に視聴したい方はこちら

※本ページの情報は2022年4月時点のものです。最新の配信状況はAmazon、U-NEXTサイトにてご確認ください。

目次

作品情報 

監督・原案・撮影・編集・音楽・キャラクターデザイン・その他諸々:堀貴秀 
音楽:近藤芳樹
製作:みやけん 
公開:2021年 

なかむら

ひえ〜本当にほぼ監督一人でされている!
なんてこった〜

あらすじ 

環境汚染により地上を手放した人類は、次なる居住地を地下に決め、その労働力である人工生命体「マリガン」を生み出しました。
しかし、マリガンたちは自我を持つと人間に反発し、地下世界を掌握してしまいました。 

一方、人類は生殖能力を失い、そんな中で新種のウイルスに襲われ、人口を減らし続けました。
人類の存続は、地下世界で発展を続けるマリガンが鍵を握るとして、地下世界の調査が行われることに。

主人公であるパートンは仕事を辞め、地下世界の調査に向かうこととなります。 

未知なる生命体が多く、危険がいっぱいの地下世界。
果たしてパートンは人類再生の鍵にこぎつけることができるのでしょうか・・・。 

見どころ /感想

未知のオンパレード 

「未来の地下世界」「マリガンや謎の生命体」言葉を並べるだけでも未知のオンパレードです。 

人は好奇心を満たしたいという欲求がありますが、この映画は「次はなにが起こるのだろう?」と予測不可能なことばかり。

好奇心旺盛な方にはうってつけでしょう。 

健気なパートンと個性豊かなキャラクター 

現在の私たちの暮らしからは想像がつきませんが、作中の世界は朽ち果てつつあります。 

こういった、いわゆる「ディストピア系」の作品は、世に多く排出されています。

例えば、『デイ・アフター・トゥモロー』(2004年)では、地球温暖化によって氷河期が再来。
『アイ・アム・レジェンド』(2007年)では、世界的なウイルスで人類が絶滅していく中で、ニューヨークでただ一人の生存者を描いた物語。

それらに比べると本作の危機感は薄らぎますが、新たな生命が誕生しないとあり、着実に滅亡へと向かっています。

それゆえの地下世界調査。
そんな重役を、素人であるパートンがなぜ任されたのかは不明ですが、ともかく彼は無我夢中で地下世界を駆け回ります。
その健気さが多くの観客の同情を引いているのかもしれません。 

また、どのキャラクターも個性が際立っており、ヘンテコながらなぜか愛おしさを感じる始末。
特にキモとなってくる3バカ兄弟の活躍は必見です。 

https://twitter.com/JUNKHEAD_movie/status/1374986911736008704

ちなみにゾンビ映画の金字塔『バイオハザード』(2002年)もTウイルスが蔓延した世界を描いておりますが、この映画ではウイルスには焦点が当てられていないもよう。 

映画の製作方法にビックリ! 

https://twitter.com/JUNKHEAD_movie/status/1375024667556253696

パートンたちのフィギュアは全て手作りであり、総コマ数はおよそ14万なのだそう。 

また、堀貴秀監督は本職が内装業ということで、その技術を生かした背景や地下世界のフィールド作りにも驚かされます。 

さらには音楽や照明、声といった映画を構成するほとんどを担当しており、ゆえに7年もの歳月を要したのでしょう。

このような積み上げが、映画JUNK HEADの唯一にして無二の世界観を築き上げているのかと思えば合点がいきます。

とにもかくにも、エンドロールでは堀監督への脳内スタンディングオベーションが巻き起こる、素晴らしい作品です。

まとめ 

本作は3部作の第一章と言われています。

パートンを待ち受けるものとは?
人類に明るい未来はあるのか? 

観た者に次作への期待感を高めるエンドに、わくわくすること間違いなし。
是非本編で味わってみてください。 

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この記事を書いた人

栄養士で元パティシエ。健康マニア。
夏はライブに行き、冬はスノボに行く。
映画とコーヒー好き。奄美出身。
一言:時間は有限ですよ!

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